どうもこんにちは!ryokoです。
今回はリカちゃん界隈で沸騰中のこの話題!あのタカラトミーさんからついに!「可動ボディ」のリカちゃんが発売されました。
「スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイル」
「スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイル」は、 関節が動く可動式のボディを採用しました。黒を基調としたゴシックで 華やかなスタイルのファッションで、椅子に座らせたり、脚をクロスさせたりと好きなポーズを付けて楽しんでいただける商品です。
株式会社タカラトミー 商品リリース「スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイル」より
「タカラトミー」=つまりは「公式」が作った可動ボディということ!
これまで可動ボディといえば、他社製の素体にする他 選択肢がありませんでした。新たにリカちゃんのためだけに開発されたボディ。その名も「ネオリカボディ」!
“関節が動く可動式のボディ”「ネオリカボディ」は、大人の方にもより楽しんでいただける商品を作りたいという想いから開発しました。昨今 “リカ活”という言葉も生まれ、リカちゃんの洋服作りや撮影など、大人 の楽しみ方が広がっています。表情豊かなポージングができる本商品 で、さらに多くの方々に楽しんでいただけるよう細かな点にもこだわりました。
株式会社タカラトミー 商品リリース「スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイル」より
大人需要を受けて公式さんが動いてくれたなんて!感激!
新開発の可動式ボディ「ネオリカボディ」
肩や手首足首、股関節、膝に関節をつけることで、思いのままにポージングが可能です。今までのボディでは難しかっ た、肩をすくませたり脚を内股にするポーズや椅子に座る、脚をクロスさせるなど、より人間らしい自然な動きができるようになり ました。それにより合計8箇所が可動します。また、ポージングを表情豊かで美しいものにするために、手の形も既存のものと異なる動きのある指先の仕様にしています。
株式会社タカラトミー商品リリース「スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイル」より
いやーこれは気になる!!!…ってことで発表を受けて早々に予約。無事にお迎えできました!
タカラトミーの可動ボディって実際のところどうなの?
既存のボディとどんな違いがあるの?
そんな疑問にお答えすべく、早速既存ボディと徹底比較してみました!商品リリースや公式動画には記載されていない仕様や実際遊んでみて気づいた点も含めて個人的な感想をお伝えしますね。
それでは早速、見ていきましょう!
※当記事はあくまで今回新採用されたボディについてのレポートです。ゴシックノワールちゃんのレポートは別記事にします。よかったらこちらも併せてご覧くださいね!
別記事「【可動ボディ採用】スタイリッシュリカ フォトジェニック ゴシックノワールスタイルで遊んでみた」
…只今執筆中
比較するボディはこちら
今回比較するボディがこちらの3種類。
・タカラトミー リカちゃん ノーマルボディ(おもちゃ屋さんにいる一般的なリカちゃんのもの)
・【新登場】タカラトミー ネオリカボディ
・アゾン ピュアニーモ2エモーションS(※以下「ピュアニーモ」)
今回は手元にあるこの三体を比較していきます。パッと見た感じ。ネオリカボディはすらっと足が細く、従来のリカちゃんから離れすぎないような体つきをしているように思います。膝関節もスッキリしていて見栄えがいい!
では続いて気になる可動域を見ていきましょう!
可動域
動きがよく分かるよう服を脱がせました。
肩
『肩』の可動域はお見事!二段階のジョイントがあり、肩甲骨を寄せて大きく胸を開いた姿勢をとることが可能。これは可動域の広さを誇るピュアニーモでも不可能。本当に驚きました!
例えばこのバンザイの姿勢。ノーマルボディやピュアニーモでも腕の付け根を真上に回転すればできますが、脇があるべきところに肩先、肩先があるべき所に脇 が出てしまっているのがお分かりでしょうか?非常に細かい話ですが肩の動作に関してはネオリカボディが一番自然と言えます。
そんな素晴らしいネオリカボディの肩の可動。弱点はしいていうなら複雑な二段階ジョイントが見栄えを悪くしていることでしょうか。
何かを得たら何かを諦めねばならないのが世の常…柔軟な肩の動きを手に入れたものの、露出の多い服装だと複雑なジョイント部が目立ってしまいます。ただ体の作りとしてはこの中で一番美しいなと思います。
関節のごちゃごちゃ感が気になる場合は画像加工してみても。簡単にラインを消せるアプリなどもありますよ!
脚
ピュアニーモほどではありませんが左右に開けます。
太ももの付け根から内股、外股にできます。膝は360度まわります。
改めてピュアニーモの可動域には圧倒されますね。さすがに全然違う!
体操座りは無理ですが軽いあぐら姿勢なら取れます。
お洋服着せたあぐら姿勢。こんな感じに撮れました!生き生きしてます。
正座は無理でした。四つん這いになってしまいます。
腕
腕はあえての見た目重視でしょうか?肘の関節がありません。ノーマルボディと同様、中に入ったワイヤーで曲げ伸ばしできる構造。肘も可動させたい人には物足りなさを感じるでしょう。
ただ直角くらいまでの角度であれば、曲げた時の不自然さは昔より感じにくくなっていますし(ノーマルボディも同様)、シームレスだとやはり見た目はスッキリ美しい。
さすがにこれ以上曲げると不格好になりますが。
手・足パーツ
従来は手足は関節もなくボディ一体型となっていましたが、ネオリカボディではピュアニーモ同様可動するのはもちろんのこと、手足が外せる仕様となっています!これ外せるのと外せないのとでは大違い。外せてホッとしました。理由は後ほど。
ハンドパーツ
造形が自然でサイズも小さめで美しい!360度まわる。前後にも角度をつけれられます。
力を入れて引っ張れば取り外し可能。指が引っかかりやすい袖口の詰まった洋服や繊細なニットも簡単に着せられます。
また遊んでいる最中にハンドパーツがポロッと取れる心配が無いのが個人的に大きなメリット!
足パーツ
手と同様、360度まわる。親指にちょこっと隙間空いてるのがかわいい。前後に角度をつけられるのと踵が浮いたヒール足形になっているので、高いヒール靴を自然に履きこなせます。
また甲幅がピュアニーモよりもほっそりしていますので。ピュアニーモでは履くのが困難だったmomokoドールの細身シューズもスムーズに履けました。
こちらも足パーツを外せば、裾がタイトなデニムもスルッと履けますし、従来のリカちゃんボディでは履くことが不可能だった靴も難なく履けます。後ろに切れ込みの入っていないブーツやハイカットスニーカーなど、履ける靴の選択肢が増えるのは嬉しいポイント。
またこちらも足パーツがポロッと取れにくいのが非常にお気に入りポイント。
ピュアニーモの場合、靴の中に足パーツが取り残されてしまうことがよくあってストレスでした。この状態になってしまうともうピンセットでグリグリ引っ張って取り除くしかなく…。
外したいときにはパッと外せて、不意に外れにくい仕様はありがたいです。
素材
ネオリカボディは既存ボディと変わらず腕・脚・手足の先が柔らかいソフビ素材。(胴は硬い素材)従来のリカちゃんらしい弾力のある質感をそのまま採用したようです。
一方ピュアニーモは全身硬めの素材。ネオリカボディは子供の頃から慣れ親しんだ柔らかく温かみのある素材感に「リカちゃんらしさ」を感じられて素敵です!
ただ残念ながら、可動させるとなると色々と問題が…
一発でポージングを決めるのが難しい
膝を例に挙げます。
・まっすぐ伸ばした位置
・直角に曲げた位置
・そのちょうど中間地点
この三箇所にロックされるポイントがあり、そのポイントまで曲げると軽く「コキン」と手応えがあり、決められた位置で落ち着きます。
ただ、この三箇所のそれぞれ中間となる部分の「ココ!」と狙った位置に一発で定められないのです。足がしなって手前のポイントの方に戻るような形でじんわり動いてしまいます。
ピュアニーモはコキコキ‥ギギギギ…と関節を動かすと、任意の位置で手を離せばその場でビシッ!と静止します。
ネオリカボディのこの問題は、膝関節の構造のせいもあるかもしれませんが、力を入れてもしなって力が伝わりにくい弾力のある素材が関係しているように思います。
細かな微調整の効くピュアニーモに慣れている場合はポージングに苦戦するかもしれません。
自立しない
ピュアニーモの場合、靴の形状にもよりますが頑張ればスタンドを使わなくとも自立させることが可能。
一方ネオリカボディは自立しません。足パーツがヒール足形というのも原因の一つですが、これも脚素材の柔らかさが災いしているよう感じます。グラグラとしなり、自重を支えられません。
私はもともと壁にもたれさせて撮ることが多いのでそんなに支障ないですが、普段からよく自立させて撮る方からしたら困るでしょうね。
付属の新型スタンドがありますが、暗いゴールドカラーなので目立ちます。撮影に使うと後から加工で消すのも困難なので、撮影を楽しむ際は先が二股になった棒タイプのスタンドがおすすめ。
寸法
採寸してみたところ、以下のような結果になりました。
ネオリカボディ | ノーマルリカボディ | ピュアニーモ2エモーションS | |
---|---|---|---|
肩幅 | 35mm | 38mm(+3mm) | 30mm(-5mm) |
バスト | 98mm | 103mm(+5mm) | 85mm(-13mm) |
ウエスト | 65mm | 63mm(-2mm) | 63mm(-2mm) |
ヒップ | 98mm | 100mm(+2mm) | 102mm(+4mm) |
太もも | 54mm | 56mm(+2mm) | 60mm(+6mm) |
ふくらはぎ | 39mm | 42mm(+3mm) | 39mm(±0) |
ウエストを除き、ほとんどの箇所でノーマルボディよりほんの若干小さくなってます。寸法の差はそれほど大きくないので、ノーマルボディが着られるお洋服は大体共有できそうです。
ピュアニーモは上半身が細身で下半身が豊満な体型。場所によっては寸法の差が大きいのでピュアニーモ専用のお洋服はネオリカボディに着せられない可能性があります。ご注意ください。
価格
ボディ目当てのみだとお高いかも?
ピュアニーモは素体のみ購入することができます。(一体2〜3千円)一方ネオリカボディは今のところ素体のみで販売されていません。
個人的に 新しい仕様のお人形・洋服セット・スタンドのセットで1万4千円は満足感があると感じますが、ピュアニーモは素体のみ手頃に購入できることを思うとボディのみ目当ての場合、躊躇する価格かもしれません。
ネオリカボディのメリット・デメリットのまとめ
良いところ
・可愛らしいリカちゃんのイメージに一番合った「公式お墨付きボディ」という点で圧倒的安心感。
・肩関節の可動域が広い。
・手足パーツを外せる&不意に外れにくい。
・手足の関節が目立ちにくい。
惜しいところ
・全体的に可動域が狭い。(※肩を除く)
・足の素材が柔らかい事による弊害がある。
(ポーズが決まりにくい。自立しない。)
・素体目当てのみの場合、コストがかかる。
・人間らしいリアルさを求めるには物足りない。
ずばり、ネオリカボディをおすすめする人
・可愛らしいリカちゃんが好き。
・既存の可動ボディのリアルな形状や関節の複雑な見た目が苦手。
・リカちゃんを他社素体と掛け合わせることに対して抵抗がある。
…といった、従来のデフォルトボディを愛用中の方には特におすすめします!一方、
・思い切りポーズをつけて遊びたい。
・ピュアニーモが気に入ってる。
…という方には物足りないかもしれないのが事実です。
やはりどうしても全体の可動域・動かしやすさでは、圧倒的にピュアニーモに軍配があがります。ただしこういう結果ではありましたが、可動域では満足いかなくとも素晴らしい面もたくさんあって良いボディです。
「可動域広くないなら私はいいわ」…なんておっしゃらず、機会があればぜひ手に取って確かめてみてくださいね!
まとめ
今回の新ボディでは従来のリカちゃんの可憐で可愛らしいイメージから離れすぎず遊びの幅を広げられるという点で、ありそうでなかった新しい立ち位置のボディだと感じました。
ピュアニーモはメリハリのある女性的な体型で非常にリアルな人間らしい素体。ですからお人形さんらしいリカちゃんを好む方の中では苦手な人がいることも事実です。そんな方々の選択肢が広がったのはとても素晴らしい事だと思います。
(ひょっとすると首を外して別ボディに付け替えること自体をタブーとされる方もいらっしゃるかもしれませんが…そうでしたらすみません…)
リカちゃんが持つ可愛らしさを存分に感じられるボディ。これからも積極的に楽しみます!そして今後同シリーズが発売されたらまたお迎えしたいです。(ボディたくさん欲しいので、素体のみ販売される事に淡い期待を抱きつつ…)
皆さんも是非、好みのお顔・髪型・お洋服のシリーズが出たらお迎えを検討してみてくださいね!
【販売場所】
唯一オンラインで購入できた「タカラトミーモール」では、2024年1月29日現在在庫なし。再販に期待ですね。
その他取扱場所:おもちゃのヨシダ(北海道・旭川)、博品館 TOY PARK 銀座本店(東京・銀座)、キデイランド原宿店(東京・原宿)、キデイランド大阪梅田店(大阪・梅田)の全国4店舗